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優れたデザインやコードは他と何が違うのか?「クラフトマンシップ」を磨いて圧倒的な差別化を図ろう

専門性、プロフェッショナリズムはキャリアを積んでいく上で非常に大切だ。 ホームページの制作現場においては、UI/UXデザイナーやフロントエンドエンジニアなど、それぞれの強みを持って分業しているケースもある。 専門家を揃えれば、その分野に特化した強みを持っている人材が集まるので、ビジネスは加速する。

一方、人員の少ないWeb制作チームの中には、役割の垣根を超えて作業をしている人もいるのではないだろうか。 中には、デザインもコーディングも担当している、いわゆる「フルスタック」な方もいるだろう。 実のところ、最近では専門性に特化した人に加えて、そうした人材を求めている企業も増えている。

その理由を解明するのに重要なのが「クラフトマンシップ」という考え方だ。

そこで今回は、デザインもコーディングもできる人材が今こそ求められている理由を紐解きながら、「クラフトマンシップ」の基本的な考え方をご紹介しようと思う。

増加する「クラフトマン」たち

ホームページを作るのは昔ほど単純にはいかなくなってしまったので、現在では基本的に「分業」で制作をする。 UI/UXデザイナーが画面遷移やアニメーションも含めた見た目を考えて、フロントエンドエンジニアがデザイナーのビジョンを具現化していく。

しかし、もしデザインもできてコーディングもできるようになったらどうだろう。 まるで設計から実装に至るまで、自らのビジョンと技巧によってひとつの「作品クラフト」を作るかのようだ。

MarvelのJohn White氏は、これを「クラフトマンシップ」(職人芸)と呼んでいる。 面白いことに、こうした「クラフトマンシップ」を持つ人々はフリーランスのWebクリエイターたちに多いという印象が強いだろうが、こうしたクラフトマン(職人)たちは組織に属し、会社に従事しているケースも珍しくない。

何より、専門性を持って取り組む以上に、楽しんでプロダクトを作成していることのほうが多いのだ。

クラフトマンとは?

ご承知の通り、「クラフトマン」とは設計〜制作〜実装のすべてのプロセスを行う人々を比喩して呼んでいる言葉だ。

craftの意味を調べると、「技巧・技」とか「(職人が手作業で細心の注意を払って)〜を作る」という意味が出てくる。 簡潔に言えば、あるホームページやサービスを設計段階から細心の注意を払って完成まで責任を持って作り上げる人々のことを言うようだ。

もちろん、「クラフトマン」のもともとの意味は職人だ。 そこで、クラフトマンシップの考え方を理解するために、世界中で引き合いに出されているのが岡野暢夫さんだ。

岡野さんは30年以上の間本の修理職人として様々な本を修理してきた。 100年以上前の本であっても、1ページごとにアイロンをかけ、ぼろぼろになっている部分を修繕して新品同様に蘇らせることができる。

また、弦楽器の名器であるストラディバリウスを制作したことで知られるAntonio Stradivari氏もクラフトマンとしてよく引き合いに出される。 バイオリンのボディのデザインに使う木材の選定から、細部に至るまで徹底的にこだわり制作していくのが、Stradivari氏のやり方。 まさにこうした職人技によって、制作されたストラディバリウスは今でも信じられないほどの価値を持っている。

まとめ

どこの分野でも、職人芸というものは存在する。 ものづくりには、そうした「クラフトマンシップ」を追求していくことで、唯一無二の存在が出来上がるだろう。